おせんべい採用
先日、三幸製菓(雪の宿とか作ってるとこ)の社員さんにお話を伺う機会がありました。お話の中で「おせんべい採用」なるものが登場したので、紹介させていただきます。
そもそもこちらの会社、採用方法が変わっています。
はじめにホームページhttps://sankoseika.snar.jp/index.aspxからエントリーしようとすると、二つの質問が投げかけられます。
- おせんべいが好きか?
- 新潟に住めるか?
はじめにこれだけは譲れないという会社側の条件を提示してあしきりをするわけです。(選考が進んでから「親に反対されて新潟には住めない」なんてことにならないようにしているらしい。)
二つの質問にYESと答えると、「日本一短いエントリーシート」が待っています。
採用する上でまずはじめに必要な情報は何かと考えたときに、極限まで無駄を省いた結果、「連絡が取れれば良い」という結論に至ったそうです。
その後、「35の質問」に答えます。
まあ性格診断のようなものですが、社内で行なった性格診断などから社員の性格や特徴を分析して、それに合致する人を選別するために行うそうです。
これで会社側には応募者の必要な情報が伝わりました。
準備完了です。
ここで、「お泊り採用」と「おせんべい採用」のいずれかを選択します。
お泊まり採用では、人事の方と応募者数名が共同で生活し、その生活態度や雰囲気から社員として迎え入れたい人間を選別するそうです。何度も面接を重ねるよりも、素の人間性を観察できるそうで、グループワークではみんなをうまく回しているようでも、共同で家事をしようという時に何もしない人だとわかったり、逆に一見大人しそうな人が生活をして慣れて行くとはっきりと物事を言える人であるとわかったりするそうです。
一方今回のタイトルでもある本題の「おせんべい採用」ですが、これは簡単にいうと「おせんべいが好きでたまらない」人を採用しようとするものです!!!
ただし、「毎日おせんべいをおやつに食べてます」といった、並大抵のおせんべい好きでは落とされます。
求められる人材は、「おせんべいが好きすぎて授業中におせんべい食べて怒られた」とか「三食おせんべいだけ食べてて病気になった」とか、そのレベルが求められるのだとか。。。
このような難関をくぐり抜けた猛者はこれまで二人しかいないそうな。。。
こういう変わった話は聞いていても楽しいですね。
この日以来、三幸製菓ファンとなっております。